今回は、『静かなリーダーが心理的安全性をつくる』の著者であり、IT企業で組織開発・人材開発に携わりながら、社外でもキャリアコンサルタントとしてワークショップやキャリアコーチングなどの活動をされているひとつながりの川野 いずみさんにコラムをご寄稿いただきましたので、ご紹介いたします。
はじめまして。
川野いずみと申します。
わたしは、新卒以来30年以上働くIT企業で、現在は組織開発、人材開発に携わっています。ライフワークとして社外でもワークショップやキャリアコーチングをしています。
元々は25年以上、システム開発のリーダーをしてきました。
当時は、将来今のような仕事をするとは想像もしていませんでした。
わたしは、子どもの頃からやりたいことがありませんでした。
「将来何になりたい?」「趣味は?」「3年後にどうなっていたい?」
そんな質問をされるのがとても苦痛でした。
でも今は、将来やりたいことがたくさんあり、自分の軸や強みについて力強く語ることができます。
こんな風に変わったきっかけは、娘の大学受験時代の小さな一歩でした。
娘が勉強に集中するというので、わたしも何か勉強しようと思い、キャリアコンサルタントの養成講座に通い始めました。
自分について探究する勉強だとは知らずに始めたのですが、学ぶ中で、自分が大切にしている価値観や強み、自分軸が言語化されていきました。
その中で、得意ではないと思いながら続けてきたシステム開発の仕事が、なぜ嫌ではなかったのかに気づきました。
わたしはリーダーとして、メンバーが力を発揮しやすい環境を整えたり、機会をつくったりすることにやりがいを感じていたのです。
システム開発は得意ではないと思っていましたが、プロジェクトリーダーとして、お客様とコミュニケーションしたり、メンバーが力を発揮しやすい環境を整えたり、そのような機会をつくったりすることには楽しさを感じていたので、嫌どころかやりがいを感じていたのだ、とキャリコンの学習を通じて気づきました。
ちょうどその頃、会社で“一人ひとりがいきいきと働き、自分らしく力を発揮できる職場づくり”を目指す「働きがい向上活動」が始まりました。
自己啓発で学んだ、傾聴の力を使って1on1することや、一人ひとりが強みを認識するためのワークショップをすることなどが社内でも生かせると思い、上司に話をしてみました。
そんな小さな一歩が活動の幅を広げ、やがて全社向けに取り組める今の仕事につながりました。
現在も、「人が自分の力を発揮できる機会をつくりたい」という想いを持って、自分にできることをコツコツと重ねています。
その積み重ねの中で、『静かなリーダーが心理的安全性をつくる』、『キャリアコンサルタントの歩み方7』を出版し、さまざまな組織でワークショップやキャリアコーチングをさせていただく機会にも恵まれました。
今では、組織にコミュニケーションの専門部隊をつくりたい、子どもたちが「やればできる!」と思える学校をつくりたいなど、やりたいことがたくさんあります。
やりたいことがないと言っていた頃が嘘のようです。
小さな一歩ではありましたが、徐々に広がり様々な活動に広がっていきました。
私が今のように思えるようになった最初の一歩は、キャリアコンサルタントの養成講座に申し込むこと、そして上司に「こんなことをやってみたい」と伝えることでした。
いきなり壮大なビジョンを描いて挑戦する方法もあると思います。
一方で、わたしのように、過去を振り返り、自分の想いや強みを知ることで、少しずつやりたいことが見えてくる、という道もあるのではないでしょうか。
その小さな一歩として、キャリアコンサルタントの学びを始めたり、キャリアカウンセリングを受けたりすることは、よいきっかけになるかもしれません。
わたしの体験が、みなさまにとって小さな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
コラム著者











