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2021.11.05 インタビュー

更新:

キャリコンインタビュー 久保 美紀さん

「女性向けの社外メンター」としてどのように関わっていきたいとお考えですか?

メンターとなった今、結婚、出産、育児などライフイベントと共にキャリアを積んできた経験から、かつての私と同じように悩みを抱えている次世代の女性に向き合い、お話を聴くことで、一人でも多くの方に、中長期のありたい姿やキャリアの目標をみつけて頂き、「必死に」ではなく「楽しく」「心豊かに」キャリアを築いていただけるよう寄り添いたいと願っています。

仕事の位置づけや価値観は人それぞれだと思います。
これから出産や育児を迎える方には、今しかない大切なこの瞬間、他の人と比較せず、できることに一生懸命に取り組んで、焦らず一歩一歩キャリアを築いて!とエールを送りたいです。

女性に限らず、個々人の抱える環境を理解し、寄り添う風土造りを心がけることが、様々なロールモデルを創り上げる近道かもしれないと考えています。
最近は女性社員を部下に持つ男性管理職の方のメンターも担当しています。

キャリア形成に関しては、メンタリングや1on1での個々人の気づきをトリガーに、本質的な部分を変えるために組織にも気づきを促していかないと解決できない事が多いと思いますので、まずは支援役として活動しながら、将来的には組織開発にもつながることを望んでいます。

これまでできる範囲でやってきましたが、海外と比べて女性管理職が少ない日本の現状を打破するために、ジェンダーギャップを解消する取り組みにももっと関わっていきたいですね。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の時代におけるキャリアについてどの様にお考えでしょうか?

私は、IT業界でAI・IoT・RPAの開発も身近にあり、雇用の種類やあり方が変わっていることを肌でリアルに感じています。
DXが加速度的に進む社会で、IT業界人とキャリコンのという二つ視点のから”光”と”影”が見えることがあります。

例えば、企業に業務改善のため自動化システムを導入するというケースにおいて、顧客には100名分の人件費が押さえられ財務体質が強化できると満足いただける、その一方で、100名の方が仕事を失う危機を迎えることになり、常に光と影の歪みの中で仕事をしている感覚を持っています。

「ITを扱う側になるのか」「ITに仕事を奪われるのか」このような”第4次産業革命”の革新的な変化の流れで、今ある仕事のデジタル化や自動化が進み、労働の補助或いは代替などが可能となるため、多くの労働者の仕事が消失することが予想されています。

近年はDX推進によって生じる新たな業務や業務の大幅な変更に順応するための再教育といわれている「リスキリング」による人材戦略が世界各国の企業で始まっています。
リスキリングによって、職を失う人材を新たな雇用が生まれる部門へ円滑に労働移動させることができれば、これまで作り上げてきた組織独自の文化を継承できるメリットもあります。

ビジネスモデルや事業戦略が変化すれば、人材戦略も変化させていく必要があり、キャリコンとして、このような組織支援に関わりたいと考えています。

ご自身の「自分らしさ」について教えてください?

これまで目の前の現実と理想とのギャップに悩むことも多かったですが、振り返ると自分の価値観を大切に、限られた資源での「集中と選択」をしてきたように思います。

IT業界にはプレイヤーもマネージャーもやる「プレイングマネージャー」も多いのですが、私はエンジニアとして現場でのキャリアを最小にとどめて、マネージャーの仕事に集中することにしました。

出産後にこれまでと同じように仕事ができなくて悔しいと思うこともありましたが、これは個々人の「集中と選択」であり、私はエンジニアを「諦めた」のではなく、自ら新しいキャリアを「選択した」と納得することで、気持ちを切り替えました。

「現場も分かる人事」としての自分の価値を認めてもらえる瞬間がいくつもあったからこそ、納得ができたと思います。
まずは色々チャレンジしてみて、やってみたら何か意味があるかもしれないと捉えるようにしています。
何を人生の幸せと考えるか、考え方は人それぞれだと思います。

”光”を求めるのであれば、まず目の前の苦しい現実という”影”をしっかり見据えて、それを乗り越えていけるよう前に進んでいく。
まだ見ぬ”光”を追い求めて、懸命に走っていく、無我夢中にもがいている時間の中に充実感があるように思っています。

辛い思いや上手くいかない経験があるからこそ、人生の素晴らしい瞬間や嬉しいことがより一層キラキラ輝く!そう信じています。

今後のキャリアプラン、目標などがございましたら、おきかせください。

IT業界人とキャリコンの二つの面を持っていることが私の特徴であり、社会変化を肌で感じるには恵まれた環境にいますので、バランスを調整しながらこの働き方を継続していきたいと考えています。

今興味があるテーマとして「小中高のキャリア教育」があります。
直近、大学でのキャリア教育による変化は、私自身が新卒採用の面接を実施する中で感じますが、自律したキャリア形成に向けたマインドセットのすりこみや教育は、もっと若年層から行う方が有効ではないかとも思っています。

新卒や若手社員と話していると「絶えず“光”を浴びる場所にいなければいけない」という固定観念に縛られているように見え、社会に出て現実や失敗などの“影”に触れた途端に落胆し、諦めてしまう、心の弱い一面もみられます。

“影”を知っているからこそ、輝かしい“光”を感じられると思うのですが、それを理解することは簡単ではないようです。
小中高のキャリア教育について調べていくと、生徒に一人一台タブレットを支給し利用していく取り組み、小学校でプログラミング授業が必須になるなど“第4次産業革命”に対応できる人材育成に向けて舵をきっていることを理解しました。

これはIT技術者を育てることではなく、産業とITとの組み合わせから創造性や付加価値を産み出す、さまざまな制約の中で要望を最大限実現するアーキテクトのようなマインドを育んでいくことと認識しています。

個々の知識や技術の学習だけでは得られない、“経験値から学ぶ”ようなことを、小中高で一般化していこうという壮大な取り組みで、実際の教育現場はどのようになっているのかと興味を持っています。

おそらく教育業界だけで実現できるものではなく、様々な業界人の知見が入るとより活性化できる可能性も感じましたので、今後「キャリア教育コーディネーター」の資格を取ろうと考えています。
IT業界で働く私としては、教育のICT化や経験値からの学びをとおして、「ITエンジニアになりたい」と言ってくれる人が増えてくれると嬉しいですね。

澤田

インタビュー後、久保さんよりご連絡を頂き、2021年11月より青山学院大学の情報システムアーキテクト育成プログラム(ADPISA)に合格され、DX時代に求められる情報システムを企画・開発・運営できる人材の育成について半年間学ばれるそうです。

また取得を目指しておられる「キャリア教育コーディネーター」は、基礎講座の受講を終了され次のステップに進まれるご予定でしたが、大学での学びを優先されるそうです。

ご自身のキャリアデザインをイメージしながら継続的に取り組んでいかれるそうです。
ますますのご活躍をお祈り申し上げます!


インタビューを受けてくださったキャリアコンサルタント

久保 美紀

>詳細


  1. キャリコンインタビュー 澤田 有賀里さん
  2. キャリコンインタビュー 唯吉 久美子さん
  3. キャリコンインタビュー 中村 英泰さん
  4. キャリコンインタビュー 櫻木 友紀さん
  5. キャリコンインタビュー 天野 裕介さん
  6. キャリコンインタビュー 石川 恵美子さん
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  8. キャリコンインタビュー 河本 仁美さん
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