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2023.10.20 インタビュー

更新:

キャリコンインタビュー 貫井 学さん

澤田

今回は、貫井 学(ぬくい まなぶ)さんのインタビューをお届けいたします。
「発達障害者支援」を大きなテーマとして活躍されている貫井さんに、活動をする中で苦労したご経験や、やりがいを感じる時などについてお話を伺いました。

また今後の目標やキャリアコンサルタントとしての営業活動の方法についても詳しくお話頂きました。
キャリアコンサルタントとして発達障害者支援に興味のある方にとって必見の内容になっていると思います!

お話を伺う中で、更に詳しく質問をさせて頂き、下記記事に掲載しきれない貫井さんの熱い思いをお話頂きました。それらを含めたインタビューの全貌をきゃりぽ公式Youtubeチャンネルにて公開しておりますので、是非ご覧ください!

これまでのキャリアとキャリコンになったきっかけを教えてください。

販売、コールセンター、人材コーディネーター、3種のサービス業で27年間働いて参りました。
キャリアコンサルタントになってからは上記サービス業と時期は被りますが、福祉業界で心理・就労相談員、教育業界でキャリアコンサルタント養成講座の講師として教壇に立っております。

キャリアコンサルタントになったきっかけは、知人の心理カウンセラーからの一言でした。
「貫井君は、これからどうしたい?本当にやりたいことは何なん?」

当時、私は障害者雇用に特化した人材コーディネーターを退職し、自分の道を模索している時でした。
「障害者支援を進めたい、でもどうすればいいのか?」

悩んだ結果、医薬品登録販売者、予防医学指導士、健康管理士一般指導員など役立ちそうな資格を取りました。(発達障害者の支援をしている時に、薬学と健康管理の知識が必要と感じたため)

そんな「キャリア迷子」に陥った自分に、「本当にやりたいことは何なん?」とストレートに問いかけてくれたのが知人でした。
答えに困っている私に対して、彼は笑顔でこう言いました。

「障害者支援をしていきたいのなら、キャリアコンサルタントの資格を取った方が良い!今年から国家資格になるし!」
その言葉に運命めいたものを感じ、養成学校に通学を決定、国家資格になって2回目で合格、現在に至ります。

キャリコンの活動領域、またどのような思いをもってお仕事をされているかを教えてください。

大きなテーマとしては「発達障害者支援」ですが、二つの領域で活動しています。

先ず一つ目は、発達障害者の就労支援です。都内某区の発達障害支援事業所で区の職員として相談員をしています。
障害受容しているご本人やそのご家族の方から就労に関するご相談を受けております。

「人間関係に悩んでいる」「ケアレスミスが多い」など相談の範囲も幅広く、発達障害の特性から職場での困り感に繋がっていることも少なくありません。

困り感は「個人の特性」と「環境の特性」の相互作用によって濃くもなれば薄くもなります。
それぞれの特性をしっかり伺い、何にズレがあるのか、そのズレが相談者さんにどのような影響を及ぼしているのかお話を伺い、ズレをどのように解消していくのかを一緒に考えます。

二つ目は、後進育成です。国家資格キャリアコンサルタントの養成学校にて、講師として後進の育成に励んでおります。
発達障害者支援を専門としている私が教壇に立つことで、発達障害者の就労支援に興味を持ってもらえたら、という思いで始めました。

養成学校のテキストには、発達障害に関することは数ページしか割かれておりませんが、私の経験から事例をお伝えすることで、「就労支援に興味が湧きました!」などの声も聞かれ、多少なりとも後進の育成にお役に立てているかと考えております。

キャリコンとしての営業方法を教えてください。

営業活動を行っていく上で「情報収集(若しくは情報発信)」、「連携」、「行動」、この3つが肝になると思っています。

例えば、私の実際の例で言うと人事労務関係の学びを積み上げ深めるために、関係する勉強会に参加(情報収集)、たまたま隣に座って名刺交換した人が社会保険労務士の方で、「おお、キャリアコンサルタントなんですね、セルフキャリアドック(以下、SCD)の面接って出来ますか?実は今担当している会社で・・」とお声がけを頂き、SCDの案件を頂くようになりました(連携)、しっかり対応していく中で(行動)「次回またお願いします」と次の仕事に繋がっています。

以下に例を載せておきますので参考になさってみて下さい。

【情報収集・情報発信】
・きゃりぽやキャリコンサーチに登録 
・勉強会に参加し情報をアップデート、名刺交換から人脈を広げる
・HPやブログをつくる
・自分の得意分野から勉強会を主催、オンライン、オフラインで定期的に開催する。
オンラインは「こくちーず」「PEATIX」などを検討。
オフラインでは公民館などを利用、チラシはラクスル・プリントパックなど使用(受講者からお仕事のオファーがあることも)
・活動したい領域で既に活躍している人の著作物やHPなどを見てヒントを得る

キャリコンとして苦労したこと、大変だったことをお聞かせください。

特に資格取り立てのときに苦労したこと、大変だったことは、正解が分からない中、「プロ」として相談を受け続ける不安でした。

キャリアコンサルタントの資格を取って、名簿に登録すれば晴れて「私はキャリアコンサルタントです」と名乗れるわけです。

ですが、資格はあっても右も左も分からない新米ドライバーで、何が正しいのか間違っているのか暗中模索の状態で相談に乗るという日々を過ごす中で、「これでいいのか?」「もっと別の対応方法があったのではないか?」などと一人で悩むことが多かったのを思い出します。

更に、キャリア相談であっても心理相談になることも多く、特に対応を悩ませました。
結果的に、心理の学びが必要不可欠と感じ、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅲ種、Ⅱ種を取得、更に産業カウンセラーの学びを進め資格を取りました。

自己研鑽に終わりはありません。現在は、心理学、産業組織心理学、行動経済学などの学びを深め、更には、年に数回スーパーバイズを受けて、自身のやり取りを客観的に見直す時間を設けています。

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今後の目標を教えてください。

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