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2021.05.18 インタビュー

更新:

キャリコンインタビュー 玉木 健二さん

澤田

昨年コラムをご寄稿頂いた玉木健二さんに、パラレルキャリアの魅力、本業との両立方法、パラレルキャリアの活動などについて詳しくお話を伺いました。

また、パラレルキャリアの魅力についても教えて頂きました。

これまでのご経歴を教えてください。

新卒でインフラ企業に入社し、営業、サービス、人事部門を経験し、28歳の時に労働組合の執行委員に推薦され40歳までの12年間勤めました。
特に本部での8年間では、労働条件や経営方針に関して社長はじめ経営層との交渉、組合員への教育などに携わり、「組合員一人ひとりの幸せの実現」という労働組合の精神が自身の価値観形成に大きな影響を与えたと思っています。

直近では、広報課長を約4年間勤め、自社の新聞記事やテレビ放送の件数を4倍にまで増加させることができました。
これは継続的に県下マスコミへの情報発信を心がけたことと、記者一人ひとりとの「ご縁」を大切に育ててきたおかげだと思っています。
現在は、地域共生に係る仕事に従事しています。

大手企業でキャリアを着実に積み重ねてこられた玉木さんが、キャリアコンサルト資格を取得されたきっかけを教えてください。

40代後半の時に仕事でとてもショックなことが起きました。
総じてそれまでは順調な会社員生活を過ごしていたこともあり、自信を大きく喪失し、自己否定や他者への不信感が芽生えるなど、とても苦しい数年間を過ごしました。

しかし今思えば、とことん凹んだ時こそ、これからの人生を考え直す貴重な機会になっていたと思います。
そうした時期に会社の研修を受講する機会があり講師の方がキャリアコンサルタント(以下、キャリコン)で、資格のことを知り、とても興味がわき勉強してみようと思いました。

キャリコンの学びが私にとっては大きな「転機」となり、寄り添い話を聴いてくれる仲間との時間を通して「自分がどうありたいのか」という素直な気持ちに気づくことができました。

キャリコン資格以外にFP2級、心理相談員の資格をお持ちですが、取得された理由を教えて頂けますか?

人生を考えるには、自身のお金の収支を正確に把握することが大切であり、そのために時間の使い方や使い方に工夫が必要だと思い、最も身近なFP2級を取得しました。

心理相談員については、心とからだの健康づくりは働く人の基本であり、特にメンタルヘルスケアは重要な柱であることをこれまでの経験から痛感し、その支援が行えるように取得しました。

「仕事支援」・「くらし支援」・「こころの支援」の3つの支援を柱に当面パラレルキャリアの活動を進めていきたいと思っています。

玉木さんが「パラレルキャリア」を考えるきっかけを教えてください。

50歳を迎えるころから将来のことを考え、「何か仕事以外の活動をしたい」と思いつつも、できていない自分に焦りを感じるようになっていました。
たまたま地元の広報誌で“歴史博物館の案内ボランティア”の募集を見つけ、「これで何かが変わるかもしれない」と思い応募しました。

休日を利用しての活動で、覚えることも多く大変なこともありますが、様々な「もの知り博士」との出会いがあり、仕事と関係がないこの時間はワクワクがとまりません。
そして地域の風土や歴史などに関わる活動は本業にも活きており、この活動が「パラレルキャリア」のきっかけだと思っています。

いつか学芸員資格を取得し、どこかの博物館で案内等のお手伝いが出来たらもっとワクワクできるのではと思っています。

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