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2020.06.09 インタビュー

更新:

キャリコンインタビュー 櫻木 友紀さん

大学生のお子さんがいらっしゃる櫻木さんですが、キャリア教育の重要性についておききしてもいいですか?

私がいたアメリカでは中学からVocation(職業科)という授業があり、職業の種類、仕事内容、何を勉強したらその職業に就けるのかなどを学びました。

学校生活全体を通じて「職業ってなんだろう」、「働くってなんだろう」というのを考え、気づく機会がたくさんありました。
高校では、カウンセラーに相談しながら、将来のことを考えて毎年の授業選択をし、そして何になりたいのかを決めたうえで大学に進学をします。

しかし日本はそこまでのキャリア教育が整っていないです。
職業体験は、お店での体験だけで企業での体験はほとんどありませんし、高校はアルバイトが禁止だったりします。

中高でやってはいけないと抑え続けられてきて、いきなり大学に入って「自由にしていいよ」と言われ、あっという間に就職活動。
困りますよね。

職業によっては、高校時代に進路を決めていなければ間に合わないものもあり、就活が始まる大学3年生の時点で気づいても後戻りできません。

日本はどうしてもキャリア教育に対する経験値が少ないので、中高生の間にしっかりとキャリアについて考える時間が持てるといいと思います。

そこでキャリコンが必要になってきますよね?

そうですね。キャリコンが企業の人を積極的に学校に呼んで、話をしてもらうとか。
OBOG訪問のような機会を作るとか。
「仕事とは何なのか」、「働く楽しさとは?」、「なぜ人は働くのか?」、「自分は何が好きなのか?」などを考えられる時間を提供できるといいと思います。

新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状態に置かれていたり、新しい生活様式が求められています。そういった中でキャリコンとしてできることはどんなことでしょうか?

新人研修がなくなったり、就職活動がオンラインに切り替わったことが、そのうち歪みとなって出てくるのではと、非常に危惧しています。

また働き方を大きく変える企業がたくさんあり、大きな変化の時には「昔は良かった」と昔に引きずられながらも前に進むといった“揺れ戻しの時期”を誰もが経験するのではないでしょうか。

そういった中で、仕事が始まったら繋ぎ、仕事が終わったら切るというオンラインの時代では、無駄話も揺れ動く気持ちも誰にも話すことができず、葛藤を抱える人がたくさん出てくると思います。

この歪みや葛藤を解消するために、キャリコンのような社外の人に話す時間が持てるといいと思います。これは従業員の離職率低下にも繋がっていくはずです。

最後に、今よりも世の中にキャリコンを浸透させるためにどうしたらいいとお考えでしょうか?

キャリコンは、カバー範囲が広く、何をする職業なのか分かりにくいので(笑)、キャリコンという名前で仕事をする人が増えることが全てではないように思います。

ただ、キャリコンはカウンセリングやキャリア理論から、法律、企業領域で必要な知識等、キャリアに関する幅広い知識・手法を学びます。
実技・筆記を伴う国家試験もある国家資格ですので、キャリアに携わる仕事をしている全ての人の土台となる資格になればと思います。

例えば、グローバルな仕事をする上で英検やTOEICが語学力の証明になるように、キャリア関連の仕事をするため必要であるとか、コーチやメンターとしてキャリアに関わる場合にはキャリコンが必須というようになるといいと思います。

そしてこのインタビューのように表に出る機会を増やし、特に企業領域におけるキャリコンの有用性がもっと世の中にPRできるといいと思います。

本日は貴重な機会をありがとうございました。
きゃりぽさん、是非これからも頑張ってください!

澤田

こちらこそ貴重なお話をありがとうございました。


インタビューを受けてくださったキャリアコンサルタント

櫻木 友紀

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